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消費者庁は27日、「平成29年度消費者の意識に関する調査-食品ロス削減の周知および実践状況に関する調査」結果報告書を公表した。不特定多数の消費者に対して調査を行い、今後の施策検討、消費者基本計画等の作成に活用する。調査対象は18歳以上の男女3,000人。調査時期は今年1月。インターネット調査。
食品ロス問題を知っているか聞いたところ、「知っている」と回答した人は73.4%(「良く知っている」16.9%、「ある程度知っている」56.6%)だった。一方、「知らない」と回答した人は26.6%(「あまり知らない」18.5%、「全く知らない」8.1%)。前回調査(平成28年度)と比較すると、「知っている」人の割合が8%増えた。
食品ロス問題を「知っている」と回答した人の割合が最も高かったのは、70代以上(85.7%=「よく知っている」23.5%、「ある程度知っている」62.3%)。次いで60代(84.3%)、50代(75.7%)の割合が多い。
一方、「知らない」と回答した人の割合が最も高かったのは20代(43.0%=「あまり知らない」23.8%、「全く知らない」19.2%)。30代も40.1%と、20代に次いで高い割合だった。
「残さず食べる」と回答した人が69.7%(前回調査比5.0ポイント高)と最も多かった。次いで、「賞味期限を過ぎてもすぐ捨てるのではなく自分で食べられるか判断する」(51.3%)、「冷凍保存を活用する」(50.8%)。一方、「取り組んでいることはない」と回答した人の割合は8.3%と、前回調査から5.4ポイント下降した。
食品ロス問題を知っていると回答した人で。取組を行っている割合は71.8%。「知っているが、取組は行っていない」人は1.6%。食品ロスを認知している人は、実際に何らかの取組を行っている人が多いことが伺える。「知らないが、取組を行っている」人も19.9%いた。
取組を行っている人(2,751人)に聞いた。「食べ物を捨ててしまうことがもったいないから」と答えた人が45.2%と最も多い。次いで「食べ物を捨てることがお金を捨てることに繋がるから」(22.8%)。
「期限切れ等で食べずに捨ててしまうとき」が56.2%と最も多い。「レストラン等で他人の食べ残したものを見たとき」と答えた人も50%以上いた。一方、「意識したことはない」と答えた人は10%と、前回調査の16.7%から減少。女性の方が男性と比べ、「もったいない」を意識した全ての場面で割合が若干高い結果となった。
「積極的に取り組んでいきたい」と回答した人が58.3%最も多かった。次いで、「気がついたときに取り組んでいきたい」(35.1%)。「取り組まない」は6.6%だった。「積極的に取り組んでいきたい」と回答した人は、70代以上で70.3%と最も多い。一方、「取り組まない」は20代が16.3%と最も多かった。
「食品ロス問題を知っている」と回答した人(2,203人)で、「今後取り組んでいきたい」と答えた人は98.4%にのぼる。「食品ロス問題を知らない」(797人)と答えた人でも、「今後取り組んでいきたい」と答えた人は79.6%に昇った。
薩本知美さんがリコメンドする「お花見手土産決定版」
「“お花見の席に持っていきたいもの”と聞いて、すぐに思い浮かべたのが、世田谷・桜新町駅と学芸大学駅の近くにある『タケノとおはぎ』。懐かしさと新しさのバランスがとても良くて、甘さはさりげなくひかえめです。2、3個をペロリと食べてしまうほどおいしいので、買うときはそうなることもふまえて多めに入手しないとあとから後悔することに……。つぶあんとこしあんのおはぎが定番で、それ以外にも5種ほど、日によって変わるおはぎもあります。桜新町店のお隣には同じオーナーさんが営むデリカテッセンもあるので、砧公園でのピクニックやお花見の席に向かう時の定番手土産となりそうです」
「おはぎ 」1個¥180~310(税込み)
問い合わせ先/タケノとおはぎ
東京都世田谷区桜新町1-21-11 1F
tel. 03-6413-1227
営業時間/12:00~18:00(売り切れ次第終了)
定休日/月・火曜
https://www.instagram.com/takeno_to_ohagi/
「朝食は和食派」「野菜から先に食べる」など、健康やダイエットのために“食べ方”を意識している人は多いだろう。しかし、ネットやテレビで紹介されている健康や食事の情報がすべて正しいとは限らない。中には体に逆効果となってしまう食事法も含まれているのだ。『体を悪くする やってはいけない食べ方』(青春出版社)では、管理栄養士の望月理恵子氏が実は間違っている食べ方を1つひとつ丁寧に解説する。
● 花粉症を悪化させる“ある野菜”とは?
2~3月に本番を迎える花粉症。スギ花粉の飛散ピークを迎えるこの時期に、毎年悩まされている人も多いだろう。さらに、今年は花粉の飛散量が昨年と比べて1.5倍だという。花粉症の人にとっては、どうにかして症状を軽く抑えたいものだ。
しかし、そんな花粉症の症状を逆に悪化させてしまう野菜があるという。たとえば、スギ花粉症の人の場合、「トマト」には要注意。花粉症がひどい時に、トマトを食べて数分以内に唇や口の中がかゆくなったり、ぴりぴりした経験はないだろうか。
花粉症の人は、花粉に含まれているアレルゲン(アレルギーの元になる成分)に反応する抗体は持っている。しかし、特定の野菜や果物に含まれている別のアレルゲンが、花粉のアレルゲンと構造的によく似ているため、それを食べると口腔内でアレルギー反応を起こしてしまうことがあるのだ。
また、その野菜が原因だと気がつかずに食べ続けてしまい、それに含まれていたアレルゲンが体内に蓄積されてしまうことで、花粉症の症状がさらに悪化してしまうケースもある。
こうした例は、スギ花粉症とトマトの組み合わせだけではないと望月氏はいう。ヨモギ・ブタクサ花粉症の人はトマト、スイカ、メロンを、シラカンバ花粉症の人はりんご・桃・さくらんぼを食べると症状が悪化してしまうようだ。
野菜や果物によるこうした反応は、花粉症でなくてもアレルギー体質の人に起きやすい。気管支喘息や薬剤アレルギー、食物アレルギーを持っている人は、今まであまり症状が出なかったとしても、野菜や果物を食べるときには少し注意した方がよいかもしれない。
野菜や果物は様々な栄養素を含んでおり、一般的には毎日200gほど食べるのが理想的だといわれている。数々のメディアでも美肌や健康によいといわれている食べ物だけに、このような逆効果があるとは驚きだ。
● “早食い”は口が臭くなる…!
お昼ごはんは30分以内で済ませて仕事にとりかかる―そんなビジネスマンも多いのではないだろうか。忙しい日々の中で食事の時間をとるのは至難の業だろう。しかし、このような“早食い”は比較的多くの人に見られる食事の“悪習慣”だ。
早食いをすると、消化・吸収が悪くなるのはもちろんのこと、満腹感を得られる前にどんどん食べてしまうため、肥満になりやすいといわれている。
しかし、早食いの悪影響はそれだけではないと望月氏はいう。なんと早食いをすると口臭が出やすくなってしまうのだ。
そもそも唾液には、消化酵素としての働きがあり、食べ物の消化・吸収をよくしてくれる働きがある。さらに、口の中を洗浄してくれるので、殺菌作用をはじめ虫歯や歯周病の予防、口臭を防ぐ効果もあるのだ。
ところが、早食いをするとよく噛まずに食べることになるため、唾液の分泌が低下してしまう。そのため、口臭が出るだけでなく、虫歯や歯周病の危険性も高まってしまう恐れがあるのだ。
さらに、唾液には免疫力を高める成分も含まれているため、早食いによって唾液の分泌が少なくなると、風邪をひきやすくなったりお腹をこわしやすくなったりもする。意外と知られていないが、唾液は私たちの健康のためにいろいろ働いてくれる重要な存在なのだ。
そんな唾液の分泌をより促すにはどうしたらよいのか。ポイントは、「咀嚼」と「リラックス」だという。つまり、食事に時間をかけて、ゆっくり噛んで食べることが一番効果的なのだ。しっかりあごを動かすことはリラックス効果にもなるので、それによってしっかり唾液を出すことができる。
唾液の分泌を促進する成分として食物繊維が挙げられる。めかぶ、山芋、れんこん、なめこなどネバネバ食品が代表的だ。こういったネバネバ食品には、食物繊維の一種であるムチンが豊富に含まれているので、毎日の食事にとりいれるとよいだろう。
忙しい日々の中でついやってしまう“早食い”。しかし、早食いは健康に悪影響なだけでなく、見た目もかっこいいものではない。エチケットにも気を配りながら食事がとれるような、“余裕のある大人”を目指したい。
食べ物の嗜好は地域性に左右されるもの。意外に見える取り合わせにも「理由」はある。食文化に詳しい編集・ライターの松浦達也氏が指摘する。
* * *
全国の「食」の傾向を総務省の家計調査(総世帯)に照らして見ていくと、時代によって移り変わるものもあれば、それほど地域格差が変わらないものがある。例えば、食肉における豚や鶏への出費は増えているものの「西の牛、東の豚」や納豆における「東高西低」といった趨勢が変わらない食べ物もある。「食」は地域の風土や歴史に深く関わっている。
その傾向は「カップ麺」や「即席麺」といった、この数十年で出現した食べ物からも見て取れる。実は家計調査の項目のなかでも、この2項目は「温かい汁物」の嗜好を見るのに適している。麺のなかでも「乾うどん・そば」などは冷やして食べる地域も多い。「乾燥スープ」という項目もあるが、年によって上位の入れ替わりも多く、地域格差がそれほど顕著ではない。
そんななか「カップ麺」「即席麺」はなぜか「北」が圧倒的に強いのだ。今年のカップ麺への支出額のトップは5456円(即席麺1526円)の青森市。もはや首席が定位置とも言える存在で毎年のようにトップ、もしくはトップ争いに加わっている。
今年の上位は大接戦で2位は5301円(同1631円)の秋田市、3位5297円(同1429円)の新潟市となっているが、上位はカップ麺と即席麺の合計支出でも1~3位の序列は変わらない。
家計調査の他の項目で見ると、青森市民は「外食」にかける費用が年額平均8万6617円と、全国で唯一二桁を切っている。全国でもっとも外食費の多い川崎市の27万2902円のおよそ3分の1だ。
実は「外食」と「カップ麺」という項目には負の相関関係がうかがえる。カップ麺部門2位の秋田市の「外食」に充てる支出は10万4068円、3位の新潟市も10万3961円。「カップ麺」の支出における上位ベスト3は、「外食」に対しては支出の少ない“逆ベスト3”とも言える出費の控えようだ。
北国の冬は雪深く寒い。外食に出かけるより、カップラーメンなどの保存のきく温かい汁物が重宝される。
北国の食の特徴に「塩辛さ」がある。人間の体は塩分を摂取することで寒さに対して体温を維持できる仕組みになっているからだ。ただし、一方で多量の塩分の摂取習慣は高血圧につながると言われる。
ある調査では1950年代の青森は1日に28グラムという大量の塩分を摂取していたという。現代(2016年県民・健康栄養調査)ではその摂取量は10.5グラムと半分以下になったが、それでも全国的に見れば塩分摂取量は多い。
昭和の頃、青森には「あだりまき」という言葉があった。「あだり」とは急に意識を失って倒れること、「まき」とは血筋を指す。つまり「あだりまき」とは急に意識を失うような倒れ方をする血筋──高血圧は遺伝によるものだと考えられていたが、実のところ寒さが血管を収縮させて血圧を上昇させるなど、東北には塩分以外にも血圧が上がる要因はいくつもあったのだ。
寒冷な北国では塩分を摂取することで寒さに対抗してきた。冷蔵技術が発達する以前は、野菜を中心に収穫した食料を塩蔵して保存することは文字通り、生きる「糧」だった。食習慣や味覚は地域の気候や風土時間をかけてゆっくりと変化していく。寒い地域で、温かく塩気のある汁物が好まれるのには、やはり理由がある。そして北国にも春がやってくる。