このままではいけない、なんとかしなければいけないということで、湖池屋は新商品を出すことに。国産じゃがいもを100%使用して、プレミア感が漂う「KOIKEYA PRIDE POTATO」(以下、プライドポテト)だ。2017年2月に販売したところ、瞬く間に消費者に受け入れられ、さらにSNSでも話題が広がり、発売から1週間で予定していた1カ月分を販売する。その後も勢いは衰えず、3種類そろえたフレーバーのうち2種類は販売休止に追い込まれた。それでも2カ月を待たずに、売り上げは10億円を突破したのだ。
土肥: 1960年代であれば、「Made in Japan」よりも「Made in USA」や「Made in Italy」のほうが特別感がありましたよね。国産の商品よりも、欧米のモノは「質がよくて、高級だ」といった感じで。そのような時代背景があったので、湖池屋でも「国産が強みなる」と考えなかったのかもしれません。その後も国産を特にアピールしてきませんでしたが、このタイミングで「和」を強調したわけですね。