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もうすぐバレンタイン!チョコレートの数が(中身も)気になるビジネスパーソンは少なくないだろう。
バレンタインにちなんで(?)今回は「チョコレートのおいしさ」について考えてみよう。
よほどの変わり者(?)を除いて、チョコレートを嫌いな人はまずいない。
チョコレートはどうしてこれほどまでに、ほとんどの人に好かれる=ほとんどの人がおいしいと感ずるのだろうか?
いずれ詳しく書くことになると思うが、私たちが「おいしいと感ずるもの」は(生物の本能として)決まっている(と私は思う)。
それは「身体に必要なもの」である。
私たちの舌と脳は、数ある物質(そのほとんどは「他の生物」の体)の中から「身体にいいもの」をおいしく感ずるように進化してきた。
その「身体にいいもの」とは、1:タンパク質=肉・魚・乳・卵・大豆など(にたくさん含まれている)、2:高カロリー成分=砂糖・油脂・でんぷん(ご飯やパンや麺など)、3:塩分、そして、4:柔らかいもの、の4つ。
これらの要素を持つ食べ物は、多くの人が「おいしい」と感ずる。
さらには、これらの要素を複数持ち合わせていれば、よりおいしく感ずる。
4要素とも持っている物であれば、ほとんどの人が「大好き」と感ずる食べ物となる(はず)。
たとえば、お寿司、牛丼、カレーライス、ラーメンなどは、この4つの要素をすべて持ち合わせてある。
さて、チョコレートである。
チョコレートには「おいしさ4要素」のうちタンパク質と塩分こそ含んではないが、油脂と砂糖はたっぷりと含んである。
「おいしくないはずがない食べ物」なのだ。
しかし、砂糖と脂肪を含んである食品(スイーツ)はたくさんある。それとチョコレートの違いはどこにあるのだろうか?
それは“油脂”の違いだ。
チョコレートの原料は(一般的に)砂糖・カカオバター・全粉乳・植物性油脂等々があるが、チョコレートたるゆえんつまり「チョコレートらしさ」を担っているのはカカオバターだ。
他の材料がなくてもチョコレートらしさは失われないが、カカオバターが入ってないと、それは「チョコレート」とはいえない物になる。
チョコレートの「主成分」ともいえるカカオバターはカカオ(植物)の実を発酵させて作る油脂なのだが、なぜか「バター」という動物性油脂の名称になっている。
ここで簡単に「油脂」の説明をしておこう。
油脂は「植物性油脂」と「動物性油脂」に分類される。
植物性(植物由来)の油脂を「油(英語ではoil)」と言い、動物性(動物由来)の油脂を「脂(英語でfat)」と言う(牛乳などの「乳」からとった油脂だけは特別に「バター」と呼んでいる)。
「油」と「脂」は、基本的には「植物からとった物か・動物からとった物か」で区別されているのだが、もう1つ別の基準もある。
それは「常温(15~25度Cくらい)で液体であるか・固体であるか」という基準だ。
常温で液体の油脂を「油」と言い、常温で固体の油脂を「脂」という。
2つの分類をまとめると「植物油」と「動物脂」と言うことになる。
ところが、どこにでも例外というのはあるもので、動物性なのに常温で液体の「動物油」もあるし、植物性なのに常温で固体の「植物脂」というのも存在する。
前者の代表は魚油、後者の代表はココナツ脂だ。
魚の油脂は常温で液体だし、ココナツの油脂は常温で固体である。
物理で習ったはずだが、物質は温度が低いときは固体で、温度が高くなると液体になる(さらに高くなると気体になる)。
固体から液体になる温度を、その物質の「融点」という。
たとえば水の融点は0度Cなので、水は1度Cなら液体だが、-1度Cなら固体つまり氷になる。
つまらない物理の基礎をダラダラ述べて、ゴメンナサイ!
さて、今度こそホントにチョコレートである。
チョコレートには必ず使われているカカオバターの融点は32~36度C。
ナント、私たちの体温とほとんど同じなのだ!
そのため、チョコレートは部屋に置いてあると固体なのに、口に入れると液体となる(つまり食べるとすぐに溶ける)。
チョコレート(のカカオバター)の中に閉じ込めてある「甘さ」や「香り」や「複雑な風味」などが一挙に口中に拡がることになる。
アメやケーキよりも「おいしさ」を感ずるスピードが速いのだ。
おいしくないわけがない。
これが、ほとんどの人がチョコレートを好きな理由だ(と私は考えている)。
義理だろうが本命だろうが、バレンタインにはこれを利用しないテはない。
しかし、じつは、同じ理屈からチョコレートよりも強力なアイテムがある。
それはアイスクリームだ。
アイスクリームは、その「おいしさ」を水に閉じ込めた食品だ。
前項に書いたように、水の融点は0度Cなので、口に入れるとチョコレートよりも早く、「瞬時」のうちに溶ける。
アッという間に、魅力が口中に拡がる。
冒頭で「チョコレートはほとんどの人が好き」と書いたが、そういう意味では「アイスクリームはほぼ全員が好き」といってよいだろう。
つまり「絶対に外れない」。
でも、バレンタインはやっぱりアイスではなくチョコだよね?
水は、肌と体の水分量をアップさせてくれる。さらに「便秘解消にも効果的」と語るのは、『The Small Change Diet』の著者で管理栄養士のケリー・ガンズ氏。便秘になると腸内にガスが発生し、おなかが張りやすい。だから便秘を解消すれば、おなかの張りも抑えることができるというわけ。ついでに新陳代謝を上げたい人は、食事の30分前に水を500ml飲んでみて。ある研究では、体内の水分量が多い人の方が、少ない人よりも、痩せやすいことが報告されている。
ぽっこりおなかが気になる人は、塩分を摂りすぎているかも。塩分を過剰摂取すると、血液の量が増え、心臓に負担がかかり、気分が悪くなってしまうこともあるよう。塩分の摂取量を減らしたいのなら、まずは食品の裏に貼られた栄養成分表示をチェック。そして1食あたりに含まれている食塩相当量が多い食品に注意して。
お腹が張って苦しい……そんな人には、りんごや梨、ベリーなどのフルーツもおすすめ。一日の摂取量は25gが理想的で、ポイントは“皮ごと”食べること。果物の皮は食物繊維が豊富なので、胃腸の働きを助け、便秘も解消してくれるはず。
全国生産量の約3割を占める宮城県産ワカメの初入札会が1日、気仙沼市波路上瀬向の県漁協わかめ流通センターであった。品質は上々で、今年は県全体で昨年より1470トン多い1万1500トンの生産を見込む。
生育が順調で刈り取り時期が早まり、昨年より8日早い初入札となった。気仙沼市と南三陸町から塩蔵60トンが出荷され、県内外の買い受け人が手に取ったり、香りを確かめたりしながら真剣に品定めしていた。
塩蔵は10キロ当たり9766円の高値が付いた。多賀城市に本社工場がある「理研食品」の小野克徳さん(57)は「色も良く、まずまずの状態。今年は期待できる」と言う。
県産ワカメの収穫は4月まで続く。県漁協気仙沼総合支所の小野寺益男支所長は「生産量は東日本大震災前の水準まで回復してきた。おいしい三陸ワカメを味わってほしい」と話した。
21世紀を17年余も経た今もなお、「がんが食べものだけで治る」ことを主張するテキストは枚挙に遑(いとま)がない。がんに打ち克ったと自称する者や現役医師まで。「がん患者」のために書かれたはずの本が、その命を奪うことになるという皮肉な現実が横たわっているのである。
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牛肉はダメだが牛乳はよい。いや牛乳はNG、でも乳製品はよい。糖分はがんの餌だから絶対ダメ。だけどたくさんの果物摂取は必須。低体温はがんに良くないが、体が冷えても野菜ジュースは大量に飲むべし。野菜に含まれるβカロチン過剰摂取は発がんリスクあるけどね。塩は厳禁、岩塩はOK。昔の日本食、ことに縄文時代の食事は良かった……なんのこっちゃ。
がん患者さんの心理バイアスにつけ込む不誠実さ。その代表のひとつが「がん食事療法」です。それを記した書籍の中で最初に取り上げるのは『がんが自然に治る生き方』(ケリー・ターナー/プレジデント社)。「ニューヨーク・タイムズ」のベストセラーにもランクインしています。邦訳版の帯には「医師たちが見向きもせず放置していた1000件を超える進行がんの劇的な寛解事例の分析と(略)自己治癒力を引き出す9つの実践項目とは?」とあります。
しかし、1000件を超える寛解事例の分析はどこにも見当たりません。
9つの教えのなかでも最大の教義は「抜本的に食事を変える」。食事療法を奉じる者が決まって唱えるヒポクラテス語録「汝の食事を薬とし、汝の薬は食事にせよ」を引用しながら以下を強く押し付けてきます。
・砂糖、肉、乳製品、精製食品はノー
・野菜と果物の持つ治癒力を信じて摂取を増やす
・有機食品で体内をきれいにする(断食含む)
・浄水器の水を飲む
それらの実践で、ある患者さんに奇跡的な出来事が起こったとしても、因果関係は定かではなく、その他大勢の患者さんに再現されることはまずありません。
私のもとに来られた相談者の中に次のような方がいました。あるクリニックで検診のためにCT検査を勧められたそうです。結果は、肺に転移のある「膵がんの末期状態」。精神的にショックを受け、これまで元気に過ごしていたのにほぼ寝たきり状態となってしまいました。そんな中、クリニックの医師からこの本を手渡され、食事療法と高額なサプリメントの購入を持ちかけられたと言います。ご家族からセカンド・オピニオンを求められた私がそのCT画像を見たところ、どこにもがんらしき病変は見当たりません。肺にあった1個だけの数ミリ程の小さな影は良性のもの。それで末期と断じてしまうトンデモな医師が身近に潜んでいるということです。
こんなケースもあります。治癒可能な乳がんと診断され、粒子線治療をビジネス展開している民間施設でセカンド・オピニオンを求めたら、この本を読むように言われたようです。手術や抗がん剤のリスクを必要以上に煽り、「治療選択は、あなた自身が決めること。切らずに治せたらそんなに良いことはない。体と心に優しい陽子線を当てて、あとは“免疫力”で治しましょう」と言って、その医師は独自の免疫療法と食事療法をセットで提示してきた。金額はなんと600万円。まるで詐欺師の行状です。
『今あるガンが消えていく食事』シリーズ(済陽高穂(わたようたかほ)/マキノ出版)も、ゲルソン療法をアレンジして展開する方法を採っています。
両著書に共通するのは「言ったもの勝ち」。試験管の実験でも動物実験でも権威者の言説でも、都合が良ければ何でも取りこんでしまいます。一方、ヒトを対象にした信頼できるデータはほとんど登場なし。例えば、著者の「済陽式ゲルソン」では四足歩行動物(牛、豚、羊)の肉食を禁じています。理由は、ラットに動物性タンパクを過剰に投与すると肝臓に前がん病変リスクが高くなるという実験データがあるから、と。
確かに「がん予防」という観点では赤肉・加工肉(ハム・ソーセージ)の過剰摂取は、大腸がん罹患リスクとして確実視されています。とはいえ、これも程度問題。欧米諸国と比較して、日本は赤肉の平均摂取量が最も低い国のひとつですし、賢い読者であれば予防と治療とでは全く違う話だとおわかりのはずです。
著者のプロフィールを見ると、4000例の手術を手がけた外科医という背景があるので信頼も得られやすいのかもしれませんが、これまでまともな医学論文を書いた形跡がありません。
ところで、この本には済陽式療法の成績が示されています。対象はほとんどがステージ4の進行がんで420例のうち57例は完全治癒。全体の有効率は61・2%。胃がん56・6%、大腸がん66・4%、前立腺がんは76・3%、乳がんは67・9%、悪性リンパ腫は86・7%。ここでは割愛しますが、ドラマチックな体験談も数多く示されています。
これらがもし本当の話ならば、人類のがん克服に貢献するノーベル賞級の業績だと言えます。当然、学術論文として報告し、世界中の患者さんに届けようと努力をすべきなのに、そうしないのはなぜでしょうか。
済陽氏のクリニックに行かないと効果を発揮しないモノは医療ではなく、やはり「何かがおかしい」わけです。先の星野式も含め、ゲルソン療法中には様々なトラブルが発生します。がん患者さんに肉を禁じ、大量の野菜ジュースを毎日飲むことを強いるわけですからそれも当然。彼らの本の中に登場してくる体験談は、標準治療が著効した都合のよいケースであり、たまたまゲルソン療法中だっただけではないでしょうか。
最後に紹介する『ケトン食ががんを消す』(古川健司/光文社新書)の帯には「世界初の臨床研究で実証! 末期がん患者さんの病勢コントロール率83%」と書かれており、多くのメディアでも華々しく取り上げられました。しかし、この本に書かれているデータを見て、ケトン食のがん治療効果を実証できたと結論づけてしまうのはかなり問題です。
古川氏は2016年の日本病態栄養学会において、「ステージ4進行再発大腸癌、乳癌に対し蛋白質とEPAを強化した糖質制限食によるQOL改善に関する臨床研究」という題で結果を発表したようです。しかし抄録を見ると、大きながん関連学会での採用は難しい印象を持ちました。臨床研究と仰々しくは言っても、あくまでもQOLについて「自身の興味のあることを調べてみたら結果はこうだった、だからこういうことが示唆される」程度のもの。もともと抗がん剤がよく効く大腸がんと乳がん患者を都合よく選択して、標準治療とケトン食を併用した、わずか十数例ほどの体験談を綴っているだけです。
「病勢コントロール率83%」は、ケトン食を用いなくても進歩した抗がん剤のみで十分に得られる成績のはず。なぜ標準治療も一緒に行っているのにケトン食の効果だと言えるのでしょうか。そして、世界初の実証というからには、先ずは英語で学術論文の形にして客観的に評価を仰がなくてはいけません。
最後に、インターネット上に横行する虚偽・誇大広告を禁ずる改正医療法が2017年6月の国会で成立しました。「免疫力でがんを治す」と謳う医療施設ホームページの大部分がこれに抵触することになります。ただ、そのような対処はあくまでも広告のあり方に対するもの。目下、日本では倫理やモラルの観点からエセ医学そのものを裁くような法的規制はなく、先進諸国の中で最もインチキに寛容な国であることに変りはないのです。