テイラー博士の指摘で、食べ物画像の投稿行為(foodstagramming)に病的でネガティブなイメージが植えつけられてしまいそうだが、撮ってる本人にとっては決して悪いことばかりではなさそうだ。「Journal of Consumer Marketing」で発表された研究は、食事の直前に写真を撮ることで、料理が美味しくなることを指摘している。
今年6月に南カリフォルニア大学の研究チームが「Journal of Personality and Social Psychology」に発表した論文では、2005人もの参加者によって調査された大がかりな実験が紹介されている。数は大規模ながらも、内容はシンプルな調査で、2005人の参加者にさまざまなアクティビティを行なってもらい、一方のグループにはカメラ持参で写真を多く撮ることを心がけてもらい、他方のグループはカメラを持たずに行なってもらった。その後、それぞれのアクティビティ体験がどれほど楽しかったのかを評価してもらったのだ。