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家庭用冷凍食品で、商品を大型化する動きが強まっている。味の素冷凍食品は肉厚が従来比約2倍の「ごろんと肉厚ハンバーグ」を8月12日に発売する。ニチレイフーズも9月1日にリニューアル発売する「お弁当にGood!『衣がサクサク牛肉コロッケ』」を約15%増量。家庭料理に対し、冷凍食品は脇役のイメージが強かったが、共働きやばらばらに食事をする“個食”の世帯増加で主役級の存在に変わりつつある。
味の素冷凍食品の肉厚ハンバーグは1個の重量が40グラムあり、ボリューム感が特徴。弁当容器に入れると大きさが際立つ。同社の岡本達也執行役員マーケティング本部家庭用事業部長によると「弁当用ハンバーグの“サブのおかず”としての市場規模は、年間約200億円規模」で毎年、縮小しているという。
一方、メーンのおかずとしての市場規模は「年間700億円で拡大傾向にある」と違いを強調する。メーンのおかずは従来、チルド製品などが中心だったが、冷凍食品で新規参入する。
ニチレイフーズの牛肉コロッケも、1個の重量を26グラムから30グラムにアップ。牛肉配合量は2割増やした。サイズ拡大では、コロッケの厚さを増すことに重点を置いた。同時発売する「ミートオムレツ」や「チーズカレー春巻」も、豚ミンチや中身具材の量を増やした。
同社の竹永雅彦執行役員家庭用事業部長は、競合する持ち帰り総菜の台頭といった状況を挙げ「冷凍食品が生き残るには、容量や品質などで顧客の満足度を上げるための挑戦が不可欠だ」と話す。
さらに、竹永執行役員は「冷凍食品市場は消費増税や値上げの影響から脱し、再成長軌道に入った」と分析する。働く女性や個食世帯の増加で、使い勝手の良い冷凍食品の潜在需要が高まっているからだ。
味やボリューム感といった、消費者に分かりやすい特徴を打ち出せれば、成長が続くと言えそうだ。